患部にこだわることの罠

患部にこだわることの罠

 遅かれ早かれ、人はいずれ死を迎えることになるわけですが、だからと言って、たとえばケガや病気になったら、これを改善しなければ、いずれ生活に支障をきたすことになることは間違いありません。したがって、死ぬか生きるかに無関係に、どこかに疾患をきたした場合、これを改善する必要が生じるわけです。

 

 ところが、症状を改善すべく、お医者さんに治療をしてもらうことになるわけですが、しかし、我が国でいう「お医者さん」というのは、一般的には「西洋医学における医師」ということになり、とすると、症状を改善するために必要なことは、「患部を改善する」という、まあこれは当然と言えば当然である治療をほどこすわけです。

 

 しかし実際問題、いくら患部を治療しても、その部分がひとつも改善しない、あるいは、改善したとしても別の部位が今度は異常をきたすということになってしまうと、西洋医学の範囲では非常に「難しい病気」ということになってしまうわけです。たとえば、生活習慣病の中でももっとも恐ろしいとされている「がん」などは、その典型とも言えるでしょう。

 

 しかし、よくよく考えてみれば、カゼなどをはじめとする「比較的簡単に治りやすい病気」というのは、ウイルスや細菌など、外部から感染するタイプの病気が多く、そういうものには西洋医学はめっぽう強いと言えます。しかし逆に、もともと自分の身体に含まれる物質によって症状が発症するタイプの病気は、西洋医学にとって弱点となることも多いです。

 

 そこで「東洋医学」の考え方が有効になるわけですが、その代表的なものが、「漢方薬」と「整体」ということになるのです。

 

 

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